2020.07.07

オール電化 お役立ち情報

エコキュートと電気温水器の違い

エコキュートと電気温水器の違い

オール電化にしたときに、『電気温水器』を設置されたお客さまが、買替えでご相談される機会が多くなっています。そんな時に、ご質問いただくのが、『エコキュート』と『電気温水器』何が違うの?というご質問です。なんとなくエコキュートの方が省エネで電気代が安くなるけど、設置費用が高いのでは、という疑問もあるかと思います。

そこで、今回はエコキュートと電気温水器の違いについてご説明します。

 

見た目の違い

電気温水器の場合は、お湯を貯めるタンクのみですが、エコキュートはお湯を貯めるタンクと別にヒートポンプというエアコンの室外機のような機械が必要になります。設置に関しては、このヒートポンプの置き場所を確認する必要がありますね。

 

電気代の違い

月々の電気代(コスト)は間違いなくエコキュートがお安くなります

電気温水器と比較すると概ね1/3程度の電気代になると言われています。これは、お湯を沸かす仕組みの違いから消費電力が少なくなることが要因です。ご家庭でのお湯の使用量によっても電気代の違いはありますが、概ね、エコキュートの月々の電気代は、1,500円~2,000円程度に対して、電気温水器の場合は、4,500円~6,000円程度になります。

取り替えることによって、月々で3,000円~4,000円程度の電気代が安くなる、というのは魅力的ですね。

 

なぜエコキュートの電気代は安いのか

エコキュートと電気温水器の電気代の違いは、お湯を沸かす仕組みによって差がでます。

エコキュートはヒートポンプを熱源に、屋外の空気とわずかな電気でお湯をつくっているのですが、空気の熱エネルギーの活用で少ない電気でしっかりお湯を沸かすことができます。大気中から熱を集めCO2冷媒を通して圧縮機へ運び、圧縮することで、高温にします。この高温になった熱を利用し水を温めます。そして、水が温まった後、CO2冷媒を膨張弁で膨張させ、空気交換機に戻すという工程を繰り返し、タンクの中にお湯を貯めていくという仕組みです。

 

実は、エアコンもこのヒートポンプの技術を活用していることで、省エネ性が高まっています。比較的少ない電気でお湯が得られることがエコキュートの最大の特徴です。

 

 

一方の電気温水器は、タンクの中に設置されているヒーター(電熱器)に電気を通し、発熱することで水をお湯にします。例えて言うなら、電気ポットが巨大になったというようなイメージですね。

 

 

設置費用(イニシャルコスト)について

エコキュートの省エネ性が高く、電気代が安くなるというのは分かったけど、『設置費用が高いんでしょう?』と思われるかも知れません。確かに、エコキュートが販売され始めた当時は非常に高額な商品でありましたが、最近では、エコキュートの普及が進んだこともあって、かなりお安くなっており、実は『エコキュート』と『電気温水器』の販売価格ってそれほど大きな差がなくなっています。

例えば、当店で販売させていただいているエコキュートと電気温水器の価格差は、約2万円程度です。電気代(ランニングコスト)が1ヶ月あたり3,000円~4,000円程度安くなるのであれば、1年も使うと設置費用(イニシャルコスト)の差をペイできちゃう、ってことになります。

 

 

耐久性について

商品の長持ち度合いについては、仕組みがシンプルな分、電気温水器の方が優れています。設置条件や使用状況などにもより違いはありますが、個人的な見解としては、過去の入替工事の経験からでいうと、入替時期の目安として、エコキュートが12年~13年程度に対し、電気温水器は15年程度なのかな、というところです。

いずれも10年くらい経過すると、混合弁や安全弁などの部品は経年劣化からくる故障が出てきますが、決定的な故障となると数年程度電気温水器の方が長持ちなのかな、と思います。

 

まとめ

エコキュートと電気温水器の違いをまとめると

・電気代(ランニングコスト)はエコキュートがお得

・エコキュートはヒートポンプ設置場所が必要

・設置費用(イニシャルコスト)はエコキュートの方が少しだけ高い

・しかし、少し高い分は1年程度の電気代のメリット分でペイできちゃう

・耐久性は電気温水器に軍配が上がる

ということになるでしょうか。

 

耐用年数は電気温水器の方が長持ちですが、電気代(ランニングコスト)を考えると、やっぱり、買替えるならエコキュートがおすすめです

明石市、神戸市西区・垂水区(須磨区、北区、播磨町、稲美町、加古川市、三木市も営業エリアですよ)でエコキュートをお考えの方は、ヒシダデンキにご相談くださいね。