2020.07.31

オール電化 お役立ち情報

エコキュート タンク容量の選び方

エコキュート タンク容量の選び方

エコキュートの設置を考える際、ご検討いただく一つにタンク容量選びがあります。主なタンク容量は、370Lや460Lといったタンク容量ですが、どちらのサイズにしたら良いのかな、とご相談いただくことも多いです。一般的には3~4人のご家族なら370Lを、4~5人のご家族なら460Lを、と勧められることが多いと思いますが、タンク容量の選び方についてご説明させていただきます。

 

お湯の使用量を根拠にタンク容量を考える

タンク容量の選択をする際、ご家庭で使用するお湯の量がどのくらいなのかを考えていただきます。お湯を使うシーンは、『浴槽の湯はり』、『シャワーで使うお湯』、『台所や洗面所で使うお湯』となりますが、一番お湯を使う冬場を基準に考えます。

例えば4人家族での使用量を考えてみます。

浴槽の湯はり+シャワーで使うお湯+台所・洗面所で使うお湯

『180L』+『80L×4人』+『150L』=『650L』が必要となるお湯の量の目安となります。

 

ここで、タンク容量が460Lでも足りないのでは、と思われた方もいらっしゃると思いますが、タンク内のお湯の温度は80℃~90℃と高温のお湯が貯められており、実際に使用するお湯の温度は、40~42℃が多いです。高温のタンクのお湯にお水を混ぜて、設定温度にして出湯しますので、タンク容量の概ね2倍のお湯が使用できるということになりますので、370Lのタンクの場合、40度で使えるお湯の量は740L程度使えることになります。そのため、先ほど計算しました『650L』の湯量だと370Lのタンクでまかなえるということになります。

 

また、注意いただきたいのはシャワーの使用です。シャワーの使用は意外とお湯を多く使います。なので、朝もシャワーを浴びる家族がいる場合や、シャワーの時間が長い家族がいる場合は、シャワーでのお湯の使用量をもう少し多いと考え、370Lではなく、460Lのタンクを選択する必要がでてきます。

追炊きや前日の残り湯を再利用する場合はご注意

ご家族がお風呂に入るタイミングが異なることから、追炊きの使用が多い場合や、前日の残り湯を沸かしなおして入ることが多い場合も、注意が必要です。追炊きは、お湯の使用はないけど、タンクの高温のお湯の熱を利用することから、タンク内のお湯の温度を下げることになるため、40度で使えるお湯の量が減ってしまうため、4人のご家族でも、460Lのタンクを選んでいただいた方が良いかと思います。

 

 

エコキュートの学習機能

お湯の使用量に関しては、エコキュートに賢い学習機能がついています。『おまかせ』という沸き上げの設定にしていただくと、過去1週間(メーカーによっては2週間)のご家庭でのお湯の使用量、使用する時間帯を記録し、ご家庭に必要となるお湯の量が使えるようにタンク内のお湯の温度を80℃で沸かしたり、90℃で沸かしたり、と調整してくれます。この学習機能により、無駄にお湯を作りすぎるということがありませんので、電気代を上手に節約してくれています。夏場や冬場では使うお湯の頻度だけでなく、水温の違いなどもありますが、それらも考慮してお湯を沸かしてくれます。そのため、2名のご家族でも、余分にお湯を作りすぎるということはありませんので、370Lのタンクを選んでいただくことが多いです。

 

 

来客などでお湯を多く使う場合

年末年始やお盆休みに、ご家族の帰省などにより、通常と比べ急に使用湯量が増える場合は、湯切れの可能性もあります。

でもそんな時は、お湯が足りなくならないように、お湯が減ったらその都度お湯を沸き増ししてくれる機能がありますので、湯切れの心配は解消できます。

 

例えば、三菱電機のエコキュートの場合は、台所リモコンの『満タン』を押します。この設定をすると、その日は常にタンクのお湯を満タンにしておいてくれます。なので、急な使用量が増えてもお湯切れを起こす心配なくお使いいただけます。しかもこの機能、夜間時間帯になると自動的に解除されますので、安心です。

 

ダイキンのエコキュートの場合は、『タンク沸き増し』ボタンを利用します。ダイキンの場合は、『1回だけ満タンにする』設定と『12時間満タンを継続する』設定がありますので、使用状況によって選んでいただきます。

 

他のメーカーでも同じような機能がありますので、タンク容量を考えるときは、日常の使用量を基準にご検討いただくので良いかと思います。

 

 

 

以上のことを考えると、エコキュートのタンクの選び方のコツは、

①まずご家族の人数を考え、370Lか460Lを検討します。

②シャワーの使用量・追炊きが頻度を判断し、容量を上げる必要の有無を検討

というところです。10年間使用すると考えて、現在のお子様の年齢を考えて、大きめのタンクを選択する、ということもあるかもしれませんね。

ちなみに、370Lから460Lにタンク容量をアップする場合の設備費用は約3万円程度になります。悩んで心配だな、という方は、『大は小を兼ねる』という判断から、大きめのタンク容量を選ばれることが多いかな、という印象です。タンクが多くても、『おまかせ』設定にしていただいていたら、余分にお湯を作ることはないですので、光熱費も余分にかかることもありませんね。

 

 

 

我が家はどのサイズにしたら良いかな、と疑問に思いましたら、お気軽にご相談ください。明石市、神戸市でエコキュートをお考えの方は、ぜひヒシダデンキにご相談くださいね。